「西園寺さんは家事をしない」最終回

松本若菜さんが主演を務めるTBS火曜ドラマ「西園寺さんは家事をしない」の最終回が9月17日に放送された。偽家族としてこれまで生活してきた西園寺と楠見(松村北斗)、そして娘のルカ(倉田瑛茉)。3人が出した答えは・・・全員幸せになる方法きっとあるよね。

※ネタバレ含みます。以下ご注意ください。

前回、西園寺と楠見はお互いの気持ちを確認しあったが偽家族をどのように継続したらいいのか、ルカに納得してもらえるのかを悩んでいた。ルカが西園寺と楠見の楽しそうに笑っている二人の姿を見て、亡き母、瑠衣(松井愛莉)の居場所を西園寺が奪ってしまうのではないかと不安になり泣いていたことがあったから。

そんな時に手紙を残しルカが家出をする。実際には横井(津田健次郎)が付き添っていたのですが。

ルカは家事代行の川口(高畑淳子)、通称恐山のもとへ行きました。この川口、なんと西園寺の母親だったのです。前回の川口の態度で、もしかしたら!と思っていました。再会した川口に対して西園寺は不満を爆発させます。「勝手だよね、お母さんて」「黙って出ていくのは違うと思う。私は捨てられたと思った」と話した。

私、このシーンすごく胸に響きました。お母さんの気持ちに共感できるところがあって。そんな川口のセリフを紹介したいと思います。

「私別に家事も育児も嫌じゃないから。好きでもないけどね。料理して、あんたたちがおいしいって言ってくれたら嬉しかったし。生理二日目におかずが少ないとか言われたら、てめぇを肉団子にしてやろうかとか思ったし。まぁ気分次第よ私にとっての家事育児なんて。」

「私が嫌だったのはやりたいことをやらなくなった自分」

「あぁ~映画館いきたいなぁ~とかおしゃれしたいなぁ~とか。でも母親だし、家事しないとなぁ~って。だって私がやんないとお父さん困るし娘たちは悲しむし。だからやりたいこと我慢して無理に笑ったりして。」

「でも不思議なもんでね。そんなことしてるうちに自分の中のやりたいことがどんどんなくなってくの。わかんなくなっちゃうの。そのうちに、あんたたちも成長して時間的にも余裕ができた時にはさ、もう何にもないんだよやりたいこと。何にも・・・」

「そんな時に空見上げたらその日はもう真っ青でね。上も下もないくらいぶわ~ってね。こうやって私は私を空っぽにしてきたんだなぁって思うとボロボロボロボロ涙が出てきて、泣いてる自分に安心したりするの。まだ涙は出るんだぁって。」

「家族なのに。一番思いを伝えるべき相手のはずなのに。ごめんね。」と。

ここで西園寺と川口は抱き合い家族に戻れたんですよね。このセリフ、少し自分と重なってしまって。私もやりたいこと今は沢山あるんだけど、時間もお金も子供優先で使わないとって思ってしまってるところがあって結局やれていないことばっかりで。世のお父さんお母さんはそういう人が多いと思うけど、もっと自分のやりたいことやっていこうかなぁと感じさせられました。でも急に出ていくのは良くなかったですよね。

このことをきっかけに、偽家族を終わらせるつもりだったこと、それなのに二拠点で続くって嘘をついたこと、でもそれはルカちゃんを悲しませたくないからついた嘘だったということなど。西園寺は自分の今の正直な気持ちをルカに正直に伝えることに決めました。

ブレイクでバーベキューをしている時に、ふとルカちゃんに、西園寺と楠見、瑠衣の三人がとても楽しそうに笑いあって話している姿が見えました。そこで西園寺と楠見とルカがハグ。「いる。いないけどいる!」と笑顔を見せた。

ここで、空港の場面に。三人はぴた~っと来る何かを探しに、ルカちゃんのむ~がむにむに~になるところに旅立ちました!名前にこだわることなく好きな人と一緒に安心して食べて眠って暮らしたいという願いに向かって手を取り合って歩みだしました。

最後にルカちゃんSee you soon I hope! ー近いうちにまたお会いしましょう!ーとひと言。続編?スペシャルドラマ?期待しちゃいますね。すがすがしい素敵な終わり方でした。松村北斗さんと瑛茉ちゃんの撮影の合間のやり取りを見ているだけで癒されて大好きでした~!

「西園寺さんは家事をしない」元気をもらえる素敵なドラマでした。